AviUtl本体で絵を描けるスクリプトです。色数が少なく、画質も低くしないと重たいので、映像制作のラフを作成するときにお使い下さい。
このブログで配布しているスクリプトの中でもトップクラスのややこしいので一度は使い方を見ながら試してみることをお勧めします。
こちらはリクエストをいただいて作成したものです。ありがとうございます!
リクエストはこちらから▼
ダウンロード
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ダウンロードした「ラフドローイング.obj2」をScriptフォルダに入れてください。
詳しい導入方法はコチラ。
動作環境
AviUtl ExEdit2 bata5
更新情報
更新日 | 更新内容 |
---|---|
2025.08.17 | 深刻なバグの修正 同一フレームに複数の「ラフドローイング」カスタムオブジェクトがある場合に、正常に描画等が行えない問題を修正しました。 すでにダウンロードしている方は再度ダウンロードし、ファイルを置き換えてください。 |
使い方
詳しい流れの前に、まずはパラメーター一覧に軽く目を通してください。
パラメーター一覧
トラックバー
パラメーター名 | 説明 |
---|---|
ツール | 移動/ペン/消しゴム/フレーム依存 から選びます。 フレーム依存にするとオブジェクトの頭からのフレーム数を3で除した値に応じてツールが切り替わります。そのため、左右キー(キー割り当てデフォルトの場合)でツールを切り替えられます。 |
太さ | ペン・消しゴムの太さを指定します。 |
色 | 色を選択します。デフォルトでは 黒白赤緑青 の五色です。 |
キャンバスID | キャンバスのIDです。IDごとに異なるキャンバスが用意されています。 |
アンカー座標 | アンカーポイントの座標です。 |
キャンバスの初期化 | チェックを入れた状態で初期化コードが正しく入力されていれば、現在のキャンバスを初期化します。 |
初期化コード | キャンバスの初期化にチェックを入れると表示されるコードをここに入力します。 |
保存ファイル(.txt) | ここを押して保存ファイルの選択を行います。 保存ファイルとして使えるテキストファイルはは空のテキストファイルか、以前データを保存したファイルに限られます。 |
保存ファイルの準備と設定
まず、キャンパスのデータを保存するテキストファイルを準備します。プロジェクトファイルを保存しているフォルダなどで
「右クリック→新規作成→テキストドキュメント」
から作成できます。
ファイル名は「canvasData.txt」のようなわかりやすい名前にしておくのがお勧めです。
AviUtl ExEdit2(以降AviUtl2と書きます)を開き、タイムラインにカスタムオブジェクトの「ラフドローイング」をタイムラインに設置します。この状態では次のような画面になっていると思います。
描いてみる
今はツールが「移動」になっているのでアンカーポイントを動かしても何も起きません。
ツールを「ペン」に変更して、アンカーポイントを動かしてみて下さい。線が引けるはずです。色を変更すればその色の線が引けます。
「消しゴム」にすると消される点が青緑■になり、線をなぞると線が消えます。
太さを変更すればペンや消しゴムで消せる範囲が変わるので試してみて下さい。
「消しゴム」にすると消される点が青緑■になり、線をなぞると線が消えます。
太さを変更すればペンや消しゴムで消せる範囲が変わるので試してみて下さい。
フレーム依存モードで描いてみる
ツールを「フレーム依存」にしてみてください。その状態で、画面左上の表示を見ながらキーボードの左右キーを押してみる(または、アンカーを離してからマウスホイールを回す)と、ツールが切り替わると思います。
現在のオブジェクトのフレームを3で除した値を基準にツールを切り替える機能です。これを使えばストレスなくツールを切り替えられると思います。
現在のオブジェクトのフレームを3で除した値を基準にツールを切り替える機能です。これを使えばストレスなくツールを切り替えられると思います。
キャンバスの初期化
いろいろ試してぐちゃぐちゃになったキャンバスを一度綺麗にしましょう。「キャンバスの初期化」にチェックを入れて下さい。次の図のように黄色の文字が表示されるはずです。
綺麗になった後何かを書こうとしたりすると、また同じような黄色い文字が出てくると思いますが、「キャンバスの初期化」のチェックを外せば消えるので、消しておきましょう。
キャンバス変更
キャンバスを変更してみましょう。方法は簡単で、「キャンバスID」を変更するだけです。
この時、できるだけ1、2、3…の順にキャンバスを使うようにしてください。新しいキャンバスを開いたタイミングでキャンバスのデータを生成しているため、たくさん開くと重くなります。
この時、できるだけ1、2、3…の順にキャンバスを使うようにしてください。新しいキャンバスを開いたタイミングでキャンバスのデータを生成しているため、たくさん開くと重くなります。
保存と読み込み
保存は一定回数の操作が行われるごとに自動で行われています。AviUtl2の上側のタブの「表示」から「ログ表示」を選択するとログが表示され、緑の文字で保存されたタイミングなどが書かれているのを確認できます。
「ラフドローイング.obj2」を直接書き換えることで細かい設定を変更できるようにしています。興味のある方はお読み下さい。
色の追加
--select@colID:色=2,黒色=1,白色=2,赤色=3,緑色=4,青色=5
local cols={}cols[1]=0x000000cols[2]=0xFFFFFFcols[3]=0xFF0000cols[4]=0x00FF00cols[5]=0x0000FF
上記2箇所を変更することで使用できる色を変更、追加できます。ただし、色を増やすほど処理が重くなることと、色を9個以上は追加できないことに注意してください。
例 (赤を追記)
--select@colID:色=2,黒色=1,白色=2,赤色=3,緑色=4,青色=5,黄色=6
cols[1]=0x000000cols[2]=0xFFFFFFcols[3]=0xFF0000cols[4]=0x00FF00cols[5]=0x0000FFcols[6]=0xFFFF00
キャンバスの最大数を変更
--track@canvID:キャンバスID,1,100,1,1
local canvMax=100
上記2箇所を変更することでキャンバスの最大数を変更できます。ただし、赤でハイライトした部分の数字は同じ値である必要があります。
キャンバスの長辺画素数を変更
local canvMaxSize=500
上記の赤部分を変更することで長辺の最大画素数を変更できます。ただし、以前設定した画素数と異なる値を設定した状態で、保存ファイルを開くとうまく開けなくなるので注意してください。また、値を大きくすると重くなるので、解像度を上げるより、重いときに下げるという運用の仕方をおすすめします。
保存頻度を変更
local saveSpan=5000
上記の赤部分を変更することで自動保存の頻度を変更できます。ここで指定したフレーム数読み込まれる毎に描画データを保存します。そのため、小さくするほど高頻度で保存が実行されます。
表示文字サイズ・色・透明度を変更
local fontSize=40local fontcol1=0xfffffflocal fontcol2=0xaaaaaalocal fontAlpha=0
上記の赤部分を変更することで左上の表示の文字サイズ・色・透明度を変更できます。上から順にサイズ・文字色・縁取りの色・透明度(0~1)です。
消しゴム可視化色・透明度を変更
local eraserCol=0x00ffcdlocal eraserAlpha=0.5
上記の赤部分を変更することで消しゴムの可視化に使う色とその透明度を変更できます。
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